「あなたの生を作っているいくつもの生命部分が集まって、
ひとつの調和を作り出すであろう-ルーミー」
-『コア・トランスフォーメーション』コニリー・アンドレアス&タマラ・アンドレアス著
春秋社 2004年 P27より-
土曜日曜と【ありがとう血盟】主催の「コア・トランスフォーメーション」セミナーに参加させて頂きました。
このワークは、私たちが普段意識していない“無意識”に焦点を当てるというもの。
無意識には必ず自分を護ろうとする意図があります。
それが“肯定的意図”と呼ばれるもので、私たちが欠点だと思っていることや「直したい」と思っていることも突き詰めて行くと、実は自分を護るためにその行動を起こしていると考えられるということです。
例えば、どうしても泥酔癖が直らないという行動の裏側には、もしかしたら、泥酔することによって注目を集め自己顕示欲を満たしたり、誰かに世話をしてもらいたいという保護欲求を満たして今の自分を保っているのかもしれません。
自分の意思に反して行動をしてしまった場合、その時の行動を省みた時、私たちの中にそうさせてしまう“何か-パート”があると考えます。
それを無視するのではなく、そのパートと対話することでその裏にある肯定的意図を探り、自己の最深層にある“コア・ステート”にたどり着くまで更に深い部分へ問いかけを続け、コア・ステートを体験し変容するプロセスがコア・トランスフォーメーション・プロセスということでした。
個人的には“スポンサーシップメッセージ”という概念を学べたことが大きかったです。
スポンサーシップとは、クライエントの潜在能力を引き出すことと、そのために安全な場の確保をするということ。これはクライエントと“アイデンティティレベル”で関わることを意味するので、非常に重要だと感じました。
「あなたを見ています」とか「あなたには価値がある」というポジティブスポンサーシップをもらえたなら、人はどんどん育っていくのでしょう。
相手を信じて能力を発揮するのを待つということは口で言うほど簡単なことではないですが、何かをしてあげるのではなく、スポンサーシップを発揮することこそが“本当の優しさ”なのかもしれません。
くれぐれも「あなたを見ていない」というノンスポンサーシップや「あなたはここにいるべきではない」というネガティブスポンサーシップを用いないように心掛ける必要性を感じました(反省することしきり。。。)
また“アイデンティティマトリックス”というコア・ステートやシャドウ(影)などを扱ったタイムラインのワークからも得るものが大きかったです。
その中でコアステートやシャドウなどをシンボル化して絵を描いたのですが、僕のシンボルは“壮大な山々”(コア・ステート)と“噴火中の山”(シャドウ)でした。
よくよく考えてみるととても深いものがあったり。
僕の身に付けているスキルは基本的に受身のもの。
カウンセリングスキルも然り、構えることによって冷静さを保てるから客観的になれる部分が多い気がします。受け入れるというイメージかな。
逆に“自分から”行動を起こそうとした場合には、かなり“感情”に支配されてしまうことを最近実感しています。“~すべき”という義務感や責任感に捉われて冷静さを欠くことが多々あります。猪突猛進のイメージ^^;
「人の話が聞けない自分がいる時がある」という自分の課題を考えた時、苦手な状況や人物と対峙した時には、無理に平静を保とうとしてシャドウ(おそらくは怒り)を押さえ込むのではなく、その存在に気づき、コア・ステートを体験して落ち着くようにすればよいのでしょう。
NLPに惹かれているのに本格的に学べないのは無意識が止めているからなのでしょうか。
強力なスキルであるNLPを学ぶのはまだ早すぎるということなのかなぁ。。。なんてことも考えてみたり^^;
山崎先生は穏やかなのに存在感のある素敵な方でした。
話し方や間の取り方など雰囲気作りもとても素晴らしく、参考にさせて頂けたところも非常に多かったです。“本物のプロ”という印象がとても強かったです。
久々にお会いした菊池コーチはとても落ち着いた雰囲気でした。
やはり、実践されている方は違いますね。羨ましい!のひと言^^
そして素晴らしいセミナーを企画して頂いた有楽斎さん、メセニさん、そして同じ時を過ごした皆さんに感謝致します。