「この子たちが何を必要としているのか、私にはよくわかる。
それは、成功、というポジティブな体験だよ。
自分で自分をほめてやれる、ということなのさ」
-『動物達が開く心の扉』 大塚敦子著 岩崎書店 2005年 P105より-
他者を尊重することができなかったり、
怒りや不満などを暴力という形でしか表現できない。
人と絆を結ぶことが難しいのは“セルフ・エスティーム”が低いから。
これは、自分自身を愛し、尊ぶ心のこと。
愛されたり、認められた経験に乏しいから安心することができない。
これは、コミュニケーションスキルの問題かもしれない。
ただ、愛することを教わらなかっただけ。
カウンセラーとして相手の“存在自体”を認めることで癒すことができる
というのは、相手に自分自身に価値があるとわかってもらうから。
“相手の傍にいる存在”になることがカウンセラーの役目。
十分なセルフ・エスティームを持つことができたなら、
きっと自身の人生を自分の足で歩むことができるのだろう。