「自然は不適応者を滅ぼす」とよく言われるが、
むしろ「不適応者は自然と滅んでしまう」と言うべきかもしれない
-『「ロボット」心理学』佐々木正吾著 文芸社 2005年 P244より-
自分は理解できた(つもり)けど、人に伝える時に難しそうだと思ったら、
わざと勘違いを誘うような質問をする時がある。
たまに、「何であなたがそんな質問をするの?」という顔をされるけど、
人に伝える際の語彙を増やすには、わざと間違った質問をしたりして、
違う言い方やもう少し踏み込んだことを教わった方がいい気がする。
以前は相手に失礼だと思ったし、何より視線が痛いので躊躇していたが、
最近は頻繁に使うようにしている。
よく先輩と社内システムの件などで議論をするのだけど、 彼もこれの使用者。
例えば、二人の意見が合致して僕が語っていたりすると水を差される。
「あ、今のはわざと言ってみただけだから」
なんて言いつつ、笑いながら更に修正をしたりして話し合うのも面白い。
これをやって気づくのは、自分が語っている時というのは、
意外と自分の世界に入っていることが多いということ。
だから自説が完璧だと思い込み、相手をないがしろにしていることがある。
キャッチボール(コミュニケーション)ではなく、一方通行。
反対意見というのも、それをうまく取り入れられれば自説強化になるし、
自説を常に違った視点で見る訓練にもなるから、自分のためにもなる。
何よりコミュニケーションになって、楽しくディスカッションできるはず。
あと、自分でよくやるのは、口に出す前に頭の中で反芻すること。
自説を他人に言わせるシミュレーションをする。
特に、“嫌いな”方に言わせるのが効果的だと思っている^^;
・論理的に反対できないかどうか?
・なぜそう言うのだろう?-心理のトレース
・なんとか困らせてやりたい!
まあ、最後はほどほどにしながらも、そういった事をしていると、
意外と修正点が見つかったりすることも多い。
もちろん、口に出さないとわからないことがほとんどだけど、
そんなことをするのも結構楽しかったりします。