「想定内ですよ」
安全性の確保というのは、セラピーには特に重要視されること。
そこにあるのは“デビルズ・アドボケイト”の概念だと思う。
具体的には、考え得る状況の選択肢を増やしておくこと。
即対応する事によって信頼性をあげることにより、相手に信頼感を与える。
それだけ集中している証拠でもあるし、繊細さを求めている証拠でもある。
準備には幾ら時間を費やしてもいい、今回使わなくても次回の糧になる。
“解答”を見つけるのではなく“公式”を見つけることが目的。
一番危険なのは、この概念を理解しないこと。
これを実行するとなると、要求レベルが高くなってしまう。
やるほうは大変で、負担がとても大きくなるため、不満が出やすくなる。
特に、クライエントとの関係が毎回変わるため“解答”が一定せず、
言っている事が矛盾しているように錯覚してしまうことが多い。
だから、全て起こったことを受け入れる“謙虚さ”が必要になるのだろう。