「さっき話した人たちはだれ一人、立派なビジョンを持って、
それに向かって突き進んでいたわけじゃない。
彼らはみんな、目標設定者でも計画立案者でも<なかった>。
彼らは冒険者だったんだ」
-『仕事は楽しいかね?』デイルドーテン著 きこ書房 2001年 P149より-
先週の火曜日は、H.A.I.協会の第二回「次世代活動研究会」に参加させて頂きました。
昨年のグリーンチムニーズのスタッフを迎えてのシンポジウムからの流れで引き続いての関わり。
活動方針としては、情報交換の場としての提供と各々が活動を持ち込み、
そこでプロジェクトを作って社会に関わるというもの。
日本ではアニマルセラピーという言葉は普及したものの、実際の活動としてのプログラムが無い現状。セラピストの育成が主目的ではなく、カウンセラーやドッグアドバイザー等が提供してチームを作り、社会に提供するプログラムを創っていくとのことでした。もちろん、非営利ということなので、活動員としてはボランティアスタッフを募ってとのこと。
今回は平日夜ということで参加人数こそ少なかったものの、畜産に関わる大学助教授の方や動物教育に関心をお持ちの保育士の方などに参加して頂いてとても密度の高い時間を過ごすことが出来ました。
前半はグリーンチムニーズに関連して、畜産の観点からの意見のやり取りや教育の観点での質疑応答など。畜産動物でも経済性のために殺生を行わないことについての意見交換やスタッフのプロ意識の高さについての考察など勉強になることばかりでした。
後半は、昨年12月に行った「キッズフォレストプロジェクト」の報告。
伊豆高原にある『ドッグフォレスト』で行われた、子どもと動物のふれあいイベントで行ったアニマルセラピーについて考察するというもの。
僕もカウンセラー側のサポートとして参加させて頂いたのですが、参加者の変化を肌で感じることが出来ました。参加者は親子十数名だったのですが、やはり動物とのふれあいの後では明るい感じで、参加者同士でも気さくに話し合ったり、親子の絆も強まったように感じました。個人的には、親御さんが出張続きで少し関係がギクシャクしていた親子がいたのですが、帰りには一緒に手をつないでお土産を買っている姿が印象でした。
アートセラピーの絵の変化も目に見えてふれあい効果が出ているものばかり。例えば、
一枚目の絵は客観的な構図のものが多かったのですが、二枚目の絵は主観的な構図のものに変化していましたし、何よりほとんどの方の色使いが暖色系になっていて絵から受けるイメージが暖かものになっていたのは驚きでした。個人的には、お子さんより親御さんの絵の変化の方が大きいように感じたのが面白かったですね。
もちろん、動物から癒されることも多いのですが、動物介在療法として、動物との信頼関係を引き継ぎ普段では話しづらい内容などをお話し頂く事で、私たちカウンセラーが問題解決のお手伝いをすることも可能だと思います(先の親御さんもサポートカウンセラーということをお伝えしたら少しお話して下さいました)
今後もこういったプロジェクトに参加させて頂き、経験値を積んでいけたらと思っています。
出典は忘れてしまったのですが「自分のことが出来たらボランティアなどの社会貢献をするつもり」と言っているうちは貢献活動は出来ないだろうという説を聞いたことがあります。
もちろん、とらえ方は人それぞれですが、個人的にはとても心に響いた言葉でした。
行動から何かを得るためにこういったボランティア等に参加することは自身の経験値アップにもつながるような気はします。
もっとも、本業が疎かにならないよう計画性は重要ですが。。。