「啼かぬなら自然に返そうホトトギス、かな。」
コアトラの興奮も冷めやらぬ中、月曜日は伊豆高原まで行ってきました。
講座のアニマルセラピー一日体験ということで伊豆にあるドッグフォレストへ。
犬の世話やしつけのレクチャーとふれあい、そしてアートセラピーを行うというもの。
研修も兼ねていたので早めに現地入りして自然の中でリラックス^^
さくらも満開で春の陽気を楽しむことができました。
簡単な場作りをしてから、そのまま受講生としてレクチャーを受ける。
基本姿勢としては、
犬(動物)の習性を理解する。
犬(動物)との関わり方を教えることができる。
ということ。
犬は社会性のある動物なので、上のものに危害を加えることは、滅多にないそうです。
そして、“吠える”などの警戒サインを多く持っているということは、“咬む”などの直接危害を加える行動を起こす可能性が少ないということでした。
つまり、犬が人を咬んだら(not甘咬み)犬ではなく人に原因があると考えられるということが多いそうです。
ゆっくり近づいて警戒心を与えずに近づきふれあうということは、
相手に対して敬意を払うということにもつながります。
具体的には、
横から近づく(not正面)
下から“グー”を作って手の甲の匂いを嗅がせる(not上から)
胸~背中~頭と順にふれていく
などです。
犬との関わりは、人との関わりを簡略化したシンプルなものですが、
そこにはとても大事なことが含まれているということでした。
そして実際に子犬を抱くというワーク。
片手をお尻に、そしてもう一方の手で胸を支え、身体に密着させるのが基本形。
幼児に教える場合は、必ず座らせてから行うということも必要とのことでした。
これは、安定させることと何かあった際のフォローをしやすくするためだそうです。
何人か続けて抱いていると、子犬が大きなあくびをする。
これは“カーミングシグナル”といって緊張で固まった身体をほぐすというしぐさの一種。
犬は緊張やストレスを感じたときに普段と違ったしぐさや行動をとることがあるので、
そういったシグナルをよく知ることがコミュニケーションの秘訣ということでした。
それからパートナーを一頭選び、実際にふれあったり散歩や活動の際の注意事項などのレクチャーを受ける。
そのパートナーを選んだ理由やパートナーは「今どんな気持ちか」、「話せるとしたらどんなことを話すか」などを観察し投影法を使った自己分析とシェアも面白かったですね。
最後はアートのシェア。
来た時に書いた絵とふれあい後に描いた絵を比較すると、違いは一目瞭然。
色使いが豊富になったり、暖色系がメインになったり、用紙一面を使って描くなど、第一印象が明るく暖かいものに変化しているものがほとんど。
今回は少人数ということもあってかなり深いセッションに。。。
もちろん、リードカウンセラーの力量に負うところも大きかったのですが、
心の奥深いところにある感情を引き出す自然と動物の影響力を感じることができました。
以前も感じたことなのですが、子どもに対して以上に社会人に対して効果がある活動のように思います。普段感情を抑圧していることが多いので、心が温まると感情を表現したくなるなりますし、絵を通して言語化することにより、得られる気づきやカタルシスといったものも期待できます。
社会人となると、今回のような平日でのプログラムはなかなか参加することができませんし、かといって休日では親子連れが対象になり、特に子どもがメインになってしまいます。
そんなことを帰りの電車の中で考えていました。
「僕は今まで「啼かぬなら啼くまで待とうホトトギス」だと思っていたのですが、ここ最近の自分を見ていると、「啼かぬなら啼かせてみようホトトギス」のような気がするんです」
「そっか、最近は「啼かぬなら啼かせてみようホトトギス」のような気がするんだ?」
「はい、自分でも不思議ですが。。。先生はどのタイプですか?」
「私は…」